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スリランカ 天空の城 シギリヤ(シーギリヤ)

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シーギリヤ・ロックを目の前にするとみんな驚きます。ここが聖地になるのも当然ですね。ジャングルの中に楕円柱状の岩山が突然聳え立つ異様な光景に超自然や宗教的感覚を感じたとしても不思議ではありません。 ただ、この岩山の上に城があったとなると、ちょっと印象は違ってきます。生々しい人間の狂気を感じます。

どうしても、宮崎監督の『天空の城ラピュタ』を連想してしまいます。 父親殺しのカーシャパは、王族の血筋を持つ腹違いの弟モッガラーナの復讐を恐れたためか(自分は平民の血筋だった)、岩山の上に宮殿を築き、11年にわたってここに住み続けました。けっきょくは、モッガラーナに敗れ、自ら命を絶ったのだそうです。

美女のフレスコ画が残されていますが、その壁画を見るための螺旋階段があります。絶壁に作られたその螺旋階段を上るのですが、観光客の多さで、重さは耐えられるのか、そして、この階段が作られたのが70年以上前であるという事実を知ると、老朽化はだいじょうぶなのか、心配になってきます。実際さび付いた階段は、ところどころネジも緩み、いつかは崩れるのではないかという恐怖を感じます。

頂上まで上るときは、また別な急階段を上っていくのですが、こちらも日本でならほとんどありえないような怖い階段で、実際、日本人ツアー客のおじいさんは、上れなくなったようで、階段にへたりこんでいました。

その「死の儀式」を通り越すと、岩山の上には、360度のジャングルを見渡す宮殿跡があります。すごいの一言です。 ここで身を隠していたカーシャパ王の狂気を感じざるをえません。ここまでしないと安心できなかったのでしょうか。

シーギリヤが滅んだのは人間に対する不信。優れた科学技術を持っていたラピュタも、地上(土)と離れることで滅んでしまいました。ふたつの城に共通するのは、身の程知らず、「ほどほど」を通り越した欲望の城だったのではないでしょうか。

 

 
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