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「津波桜」 東日本大震災の桜

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昨年3月11日に発生した震災によって東日本は壊滅状態に陥りました。

その2年前、私は「日本一周の旅」をしましたが、まさにその時のルートが、今回の被災地とぴったり重なっていたのです。私の実家は山形県で大きな被害はなかったのですが、東北出身ということもあり今回の震災は人事には思えないほどショックを受けました。

何かやらなければという焦りにも似た気持ちで3月を過ごしましたが、4月中旬、石巻市で被災ペットのボランティアをやったあと、被災地を回って写真を撮ることにしました。

そこで目にしたのは信じられない光景でした。それまでもテレビで見ていたはずですが、やはり自分の目で見た衝撃は大きなものでした。

悲惨すぎる現場を目の前にして、写真家の私は、いったい何を撮ればいいのか、わからなくなってしまいました。

石巻市の日和山公園に上ったときです。瓦礫を背景にして満開の桜が咲いていて、その明るさが目に痛いほどでした。そこへ地元の人がやってきて「すごいですね。桜、やっぱり満開ですね」と声を掛けてきました。自宅が流されて避難所で暮らしている人でした。カメラで桜の写真を撮りながら、その人は「今が、どん底です。あっちの瓦礫の方は過去、こっちの桜の方は未来かな。時間はかかる。でも必ず復興できます」といいました。

そのとき、この桜が被災した人たちの姿とだぶって見えたのです。

宮城県から岩手県へと北上しながら、私は桜の写真を撮り始めました。石巻市雄勝や陸前高田市では、地盤沈下した海岸の桜が、なんと海の上で咲いているのを見ました。枝が折れても、根こそぎに倒れても、花だけは咲いている数々の桜に出会いました。

それまで「桜」には「強さ」のイメージはなかったのですが、この桜を見て、ますます被災者の姿とだぶってきたのです。「津波になんか負けるもんか」、「津波なんてへっちゃらさ」と言っているような、ひょうひょうとした桜に被災者の姿を見たのです。

最後は福島県の飯舘村や浪江町にも行きました。例年なら花見客がたくさんいたであろう公園や桜並木にも人影がありませんでした。

 

桜の写真は『花咲(わら)う』になりました

 
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